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機動戦士ガンダムSEED DESTINYについて

概要

前作『機動戦士ガンダムSEED』での終盤の舞台となった戦い、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から2年後の世界が舞台である。従来のシリーズとは違い大幅な物語のブランク時期が無く、登場人物がほぼそのまま完全に連動。テレビシリーズとしてガンダムシリーズ最後の非ハイビジョン対応作品にあたる。主人公を民間人のキラ・ヤマトから軍人の少年シン・アスカに変更し、地球軍の視点が主体だった前作から、ザフト軍での視点が中心となった作風へと変化。前作では描ききれなかったさまざまな描写を今作を使い物語りは進んでいく。2005年12月末から2006年1月末の深夜時間帯にかけて特別編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS〜選ばれた未来〜』がCBCを皮切りに一部系列局で順次放送された。同話はセル版DVD最終巻に映像特典として収録されている。前作同様、SEED の日本語訳が種であり、さらにDESTINYをオフィシャル(ラジ種ですなど)でも略すこと、またデスティニーのデスを死(death)に引っ掛け、「種デス(たねです)」、「デス種(ですたね)」、「種死(たねし)」「死種(しだね)」などと俗称されることもある。

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あらすじ

C.E.(コズミック・イラ)71年6月15日。大西洋連邦とオーブ連合首長国によるオノゴロ島の攻防戦の中、シン・アスカはたった一発の砲弾で家族を失った。妹 マユが落とした携帯電話を握り締め、彼は自らの非力さに絶望する。その後、地球連合軍とザフト軍による大戦は、第二次ヤキン・ドゥーエ宙域戦、ユニウス条約の締結を経て、一応の停止を見た。しかし、争いの火種は消えることはなかった。それから2年後、C.E.73年10月2日。プラント最高評議会議長 ギルバート・デュランダルとの非公式会談の為、新造艦 ミネルバの進水式の準備が進むL4 アーモリーワンを訪れたカガリ・ユラ・アスハとアスラン・ザラ。だがその最中、ザフト軍が開発した新型MS(モビルスーツ) カオス、ガイア、アビスが何者かに強奪され、周囲は混乱に陥る。これを阻止すべく、ミネルバからも新型機インパルスが出撃。そのパイロットは、プラントに渡りザフト軍に入隊したシン・アスカであった。新型機を強奪した謎の部隊を追い、カガリとアスランを伴ったままミネルバは出撃する。だがそんな中、安定軌道にあったはずのユニウスセブンが地球に落下し始めたという報せが入る。それは、ナチュラルへの憎しみを募らせ続けるザフト軍脱走兵達の仕組んだものだった。しかし、この事件を利用しようと暗躍する者達も動き始め、世界は再び混乱と戦火に包まれるのだった。

登場人物

詳細は「機動戦士ガンダムSEED DESTINYの登場人物」を参照

ザフト軍

シン・アスカ (声 - 鈴村健一)
アスラン・ザラ (声 - 石田彰)※14話まではオーブ、44話以降はアークエンジェルに所属
レイ・ザ・バレル (声 - 関俊彦)
ルナマリア・ホーク (声 - 坂本真綾)
ギルバート・デュランダル (声 - 池田秀一)
タリア・グラディス (声 - 小山茉美)
ミーア・キャンベル (声 - 田中理恵)
メイリン・ホーク (声 - 折笠富美子)※44話以降はアークエンジェルに所属
イザーク・ジュール (声 - 関智一)
ディアッカ・エルスマン (声 - 笹沼晃)

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地球連合軍
ネオ・ロアノーク (声 - 子安武人)※44話以降はアークエンジェルに所属
ステラ・ルーシェ (声 - 桑島法子)
スティング・オークレー (声 - 諏訪部順一)
アウル・ニーダ (声 - 森田成一)
ロード・ジブリール (声 - 堀秀行)
オーブ連合首長国
カガリ・ユラ・アスハ (声 - 進藤尚美)
ユウナ・ロマ・セイラン (声 - 野島健児)
アークエンジェル / エターナル
キラ・ヤマト (声 - 保志総一朗)
ラクス・クライン (声 - 田中理恵)
マリュー・ラミアス (声 - 三石琴乃)
アンドリュー・バルトフェルド (声 - 置鮎龍太郎)
ミリアリア・ハウ(声 - 豊口めぐみ)※27話以前はフリーのジャーナリスト

主人公

本作の主人公は、前作『SEED』の主人公キラ・ヤマトからシン・アスカに変更されている。しかし物語が進行するにつれキラ及びアスランを中心とした描写が増え、後半になるとシンよりキラ中心に描写される回が多くなり(38話、45話ではシンが主人公扱いされている)、シンの主人公としての存在感が希薄化した。それにつれキラが主人公であるかのように見受けられる演出が増えていった。たとえばオープニング映像のタイトルバックでは、1期・2期がシンが搭乗するインパルスガンダムであったことに対し、3期・4期ではストライクフリーダムであり、また放映初期のスタッフクレジットのキラのキャスト表記はカガリなどよりも下であったが、49・50話のクレジットではキラが最先頭でシンは3番手となり、最終話予告の最後のコールも、キラの機体である「フリーダム」であった。最終的に、ガンダムシリーズとしては異例である、主人公(とされた)側の勢力が一方的に敗北する結末を迎えた。製作者側からはメカニック作画監督の1人である椛島洋介が、自身のブログにおいて「主人公はシンです」と主張したり、月刊誌『ニュータイプ』のコラムで設定・シナリオ等担当の下村敬治が「キラこそが最も主役に相応しかったのではないか」などとコメントすることが起きている。

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流用

前作同様に、本作では以前の映像を使いまわした長時間の回想シーンが各話に渡って挿入されていたが、戦闘シーンにおいては前作以上にバンクフィルムやトレースが多用されており、特に物語終盤になると目立った。公式サイト内のスペシャルコラム(2005年8月10日確認。当該リンクは公式サイトから消滅しているためインターネット・アーカイブに保存されたものを掲載。)によると、「脚本の決定稿ができあがるのが非常に遅い」という趣旨の記述があり、制作スケジュールの大幅な遅延と使いまわしを多用しなければ到底放映に間に合わなかった実態が垣間見える。具体的な例を挙げると、第22話においてダーダネルスでミネルバのタンホイザーをフリーダムガンダムが上空から撃ったシーンを第49話のアカツキに使ったため、正面から撃ったビームが斜め上から入っている、インパルスによるフリーダム撃墜シーンを、3話後のデスティニーによるグフイグナイテッドの撃墜シーンに流用したため、グフのコクピットが直撃されているにも関わらず搭乗者が生存している、といったケースがある。これ以外にもザクウォーリアやグフイグナイテッドの戦闘場面が、その後、色だけ変えた状態で再び使用されていることが挙げられる。他にも流用と関連して、前作の映像も多く使い回していたため登場MSの不一致が起き、第22話「蒼天の剣」ではインパルスがムラサメを切り倒した直後ストライクに変化し、最終話「最後の力」でもレジェンドに攻撃されたストライクフリーダムがフリーダムに変化するというトラブルも見られた。これらがコンテでそうなっていたのか、カットが足りなかったためにそうしたのかは不明,こういったミスやバンクの使用は以前のガンダムシリーズでもあったが、割合が多かったこととインターネットコミュニティの発達で話題にされやすかったことが相乗した結果、問題視する批判が蔓延した。また、PHASE-15とPHASE-16の間にある総集編「特別版 EDITED」の他にもPHASE-20「PAST」、PHASE-29「FATES」、PHASE-41「リフレイン」 、PHASE-47「ミーア」が、かなりの部分がバンクで構成された事実上の総集編であり、全50話のうち1割に相当する5話も総集編が存在することになる。

制作側の発言

監督である福田己津央は放映開始前のインタビューにおいては「本作で戦争はなぜ起こるのかを描いていく」と発言していたが、放映終了後のインタビューでは「DESTINYは戦争がテーマの作品ではない。誤解されるが、自分自身戦争を描いたつもりはない」と発言している。

物語

特に物語終盤のデスティニープランに関連したデュランダルとキラ達の対立については、物語の根幹をなすデスティニープランが作中で具体的に描かれなかったため、結果としてそれに関する両者の主義主張が不明確なままFINAL-PLUSにて終結を迎えてしまった。これに関して福田監督はインタビュー上で「キャラクターの行動と感情だけで見せようという意図で組んだ自分の演出が、スタッフやキャストに伝わらず、結果視聴者に分かりにくいものにしてしまったのではないか」との見解を示した。また制作が発表されていた『SEED』劇場版については「TVシリーズのことは忘れてほしい」と発言している。

商業面

初回視聴率(8.2%)は前作の最高視聴率(8.0%)を上回ったほか、録画ランキングでは全番組で1位を獲得した回もある。DVDの売り上げペースも好調で、オリコンのDVDチャートではすべて6位以内に入り、前作と合わせて200万枚以上を売り上げている。ただ、総集編DVDは前作の総集編DVDと比べると半分程度の売り上げである。また主題歌・挿入歌CDもオリコン初登場10位圏内に入り、うち1位を4回、2位を3回記録する(後述の#主題歌の項を参照)。

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川口克己によると、バンダイホビー事業部に関し、初期は苦戦、中盤で上向き、結局は前年比、年初計画を「クリア」し、「福音」をもたらしたという[4](2008年3月27日文)。

ランキング

グランプリ作品部門:1位(2428票) - 2位の『今日からマ王!』(第2期)とは1770票差。
サブタイトル部門:1位(『FINAL PHASE 最後の力』 779票) - 2位は『PHASE-39 天空のキラ』 684票。
男性キャラクター部門:1位(キラ・ヤマト 1351票) - 2位はアスラン・ザラ 658票。
女性キャラクター部門:1位(ラクス・クライン 1139票) - 2位はカガリ・ユラ・アスハ 424票。
声優部門:1位(保志総一朗 920票) - 2位は石田彰 861票。
アニメソング部門:1位(『君は僕に似ている』 555票) - 2位は『Vestige -ヴェスティージ-』 318票。
キャンペーン
アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するザクウォーリアのキャンペーンが2種類募集された。応募期間は2005年3月10日から5月31日まで。

ザクウォーリアデザインコンテスト
第1のキャンペーンは、視聴者にザクウォーリアのオリジナルカラーリングを募集する「ザクウォーリアデザインコンテスト」であり、最優秀作品は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の劇中に登場する。
PHASE-41のエンディングにおいて、「君は僕に似ている」をBGMに、キャンペーンへの応募作品であるザクウォーリアの塗り絵が紹介され、PHASE-45では、最優秀作品である黒と赤を基調にしたカラーリングのザクウォーリアが登場した。
ハイネ隊 隊員募集!!
第2のキャンペーンは、「オレンジショルダーは同志の証し」のキャッチコピーで、応募した当選者にハイネ・ヴェステンフルス率いるハイネ隊のザクウォーリア(右肩がオレンジに塗られている)をプレゼントする「ハイネ隊 隊員募集!!」であり、ハイネ隊の隊員になれる(本当に隊員になる訳では無い)。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の劇中終盤において、ハイネ隊は登場し、ジュール隊と共に戦闘を行なった。

スタッフ

原作 - 矢立肇、富野由悠季
監督 - 福田己津央
シリーズ構成 - 両澤千晶
キャラクターデザイン - 平井久司
メカニックデザイン - 大河原邦男、山根公利
デザインワークス - 藤岡建機
チーフメカ作画監督 - 重田智
美術監督 - 池田繁美
撮影監督 - 葛山剛士
音楽 - 佐橋俊彦
音響監督 - 藤野貞義
プロデューサー - 諸冨洋史、丸山博雄(毎日放送)、佐藤弘幸(サンライズ)
製作 - 毎日放送、サンライズ

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主題歌

オープニングテーマ

ignited -イグナイテッド- (PHASE-01 - PHASE-13) オリコン初登場1位
作詞 - 井上秋緒 作曲・編曲 - 浅倉大介 歌 - T.M.Revolution
PRIDE (PHASE-14 - PHASE-24) オリコン初登場2位
作詞・作曲・編曲・歌 - HIGH and MIGHTY COLOR
僕たちの行方 (PHASE-25 - PHASE-37) 平成生まれのアーティスト初のオリコン1位
作詞 - Yuta Nakano+Sungo. 作曲・編曲 - Yuta Nakano 歌 - 高橋瞳
Wings of Words (PHASE-38 - PHASE-50) オリコン最高2位
作詞 - 森雪之丞 作曲 - 葛谷葉子、谷口尚久 編曲 - 谷口尚久 歌 - CHEMISTRY
vestige -ヴェスティージ- (FINAL PLUS〜選ばれた未来〜) オリコン初登場1位
作詞 - 井上秋緒 作曲・編曲 - 浅倉大介 歌 - T.M.Revolution
エンディングテーマ
Reason (PHASE-01 - PHASE-13) オリコン最高2位
作詞 - shungo. 作曲 - y@suo otani 編曲 - ats- 歌 - 玉置成実
Life Goes On (PHASE-14 - PHASE-25) オリコン最高4位
作詞・歌 - 有坂美香 作曲 - 梶浦由記 編曲 - 梶浦由記、西川進
I Wanna Go To A Place... (PHASE-26 - PHASE-37) オリコン最高5位
作詞・作曲・歌 - Rie fu 編曲 - SNORKEL
通常日本語詞の部分が放送されたが、メインキャラクターが死亡した回(PHASE-28、PHASE-32)は英語詞の部分に差し換えられている(本来の歌詞は1番英語から日本語、2番日本語から英語である)
君は僕に似ている (PHASE-38〜FINAL PLUS、スペシャルエディション完結編 自由の代償) オリコン最高4位
作詞 - 石川智晶 作曲・編曲 - 梶浦由記 歌 - See-Saw
Result(スペシャルエディションI 砕かれた世界) オリコン初登場5位
作詞 - shungo. 作曲 - 藤末樹 編曲 - 斎藤真也 歌 - 玉置成実
tears(スペシャルエディションII それぞれの剣)
歌 - lisa
遠雷 〜遠くにある明かり〜(スペシャルエディションIII 運命の業火)
歌 - HIGH and MIGHTY COLOR
挿入歌
vestige -ヴェスティージ-
焔の扉 オリコン最高5位
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 歌 - FictionJunction YUUKA
Fields of hope
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 歌 - ラクス・クライン(田中理恵)
深海の孤独
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 歌 - 桑島法子

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